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西本 一也株式会社インタートレード
代表取締役社長

尾﨑 孝博株式会社インタートレード
取締役

金融の潮流が180°変わる時代
次世代のチャレンジャーに期待!

ITでトレードをどう進化させるか
ただそれだけを追い求め続けた

西本:今回は創業者同士での対談ということですが、1999年に金融とITネットワークの融合を目指して会社を立ち上げた時と比べて時代は大きく変わったね。当時はインターネットの可能性がまだ懐疑的だったけれども今では生活そのものになっている。

尾﨑:そんな変化の中でもインタートレードはITの力で、トレードをどれだけ簡単・便利にできるかを変わらず追い求め続けてきた。私と西本はもともとシステムを提供する側でなく、システムを使う証券会社側にいたのですが、インターネットは一過性のものという声も確かにありましたよね。私の1つ上の先輩に西本がいて、部署は違ったのですが同じフロアで働いていました。

西本:そう、尾﨑が入社した時の新人研修の講師を私が務めていたね。一番後ろの方の席で、こいつ絶対に聞いてないなという印象。

尾﨑:西本さんこそ、変わった先輩の印象でしたよ。

西本:理工系から入社したという経緯もあって金融機関では珍しい存在だったのだろうね。理工系の人がほぼいない世界だったから違和感があったのだと思う。

尾﨑:私は学生時代に会計学を専攻していたのですが、入社して配属された部署はコンピューターと統計を駆使して資産運用や投資について研究する部署。今でいうビッグデータを扱う場所でした。そこに5年ほど在籍し、その後5年間は株やデリバティブを運用する部署に異動。お客様から預かったお金を実際に市場で取引する“ディーリング”の仕事をしていました。そこに西本が在籍していたのです。

西本が描いていた金融の未来像を
聞かせてくれた

西本:新しいディーリングシステムをつくる適任者としてその部署に呼ばれていたのです。そこに尾﨑がやってきた。当時ジョブチャレンジ制度というのがあってその制度に手を挙げて試験に合格し異動してきたって聞いて、投資分析の部署からこの部署によく来られたなと感心したことを覚えていますよ。ディーリングの部署は花形の人気部署だったから難易度も高かった。チャレンジ精神があるなと。

尾﨑:その証券会社では10年間働いていたのかな。そんな時に西本から会社を立ち上げるから一緒にやらないかと誘われて参加することになったのです。西本が描いていた金融の未来像を聞かせてくれて、それを実現したいと考えた。当時6歳と2歳の子どもがいたのでリスクはあったけれども踏み出してしまえと。

西本:私は、インターネットと証券システムを融合すれば、金融の世界に広がる景色は全く別のものになると確信していた。そんな未来像を企画書に落とし込み社内で提案していたのだけれど、当時はシステムをネットワークで繋げるという考え方がやっと出てきたぐらいの時代だったこともあり、ことごとく耳を傾けてもらえなかった。

尾﨑:大企業だったからね、守りの姿勢になるのは仕方なかったのかもしれない。

西本:それに加え、当時の会社ではベースのシステムがあって、それを元にシステム自体を使いやすく修正するのだけれども、自分でカスタマイズさせてはもらえなかった。これは自分でつくったシステムでないと障壁ばかりで未来像は叶えられないと感じ、それなら「自分たちのやりたい形を実現できる会社を創ろう」と考えたわけです。

尾﨑:そんな流れで私は、声をかけられたわけです。誰にでも人生、1度や2度は大きなチャンスが来る。それが今だと思って退職しました。まぁ、最初にオフィスを行ったときは、今までいた大企業とはかけ離れた環境で「騙された!」と思いましたけどね(笑)。立ち上げの頃は「ベンチャーだから人より何倍も多く働かなくてはいけない」という考えから終電前には帰らないって決めていたよね。

その手には先見性とベンチャー精神を
ふたりはインタートレードを立ち上げる

西本:起業というのはそういうものだと思うよ。他にも、ベンチャーは他社がやっていない新しいことをやらないとダメだと思っていたこともあり、色々な経緯があって、資本が少なかったけれども先行投資をしてシステムをパッケージ化した。他社は依頼があって開発する受託契約ばかりだったからね。パッケージ化して価格を抑えながらもユーザーニーズに応えられるレベルのシステムを開発しました。

尾﨑:ユーザーが満足するパッケージシステムというのは、言葉で言うと簡単に聞こえるかもしれませんけど、ムチャぶりでしたよ。でも私は前職で実際にディーリングシステムを使い、取引していましたから、当時感じていた問題点をひとつひとつ解決し盛り込みました。実際にディーラーとして使っていたので、本当に必要なものがわかっていたというのは大きい。ただ業界の常識を超えていたのか、他社に提案すると「こんなシステム動くわけがない」と言われました。しかし理解ある証券会社との出会いがあり実現化させると、実際に安定稼働したので一気に評判が兜町全体に広がった形です。

西本:あと、他社のシステムベンダーが現場に入らずにシステム部門とやりとりし開発をしている中、インタートレードは現場に直接行って作業をしていたので、サポートが凄いと言われたことも大きかった。だから営業マンがいなくても口コミで広がった。パッケージだけれどもカスタマイズができて、サポートもしっかりという日本流の証券取引システムデザインのベースになったと思う。

主軸となる金融ソリューションから
企業継続性を見据え、領域を拡大していく

西本:他にも逆指値などの自動売買を最初に実現したのもインタートレード。今では常識ですけど当時はそんな概念はなかったよね、確か。

尾﨑:インタートレードが先行して最適化されたパッケージをつくり、それを他社が追随していくという流れはあったよね。そうやってディーリングシステムのパイオニアとしての地位を確立していった。

西本:でも特許をとっていなかったからマネされてばかりで、あれは失敗したね。当時、最初の1つ以外は特許を取得していなかった。

尾﨑:注文価格をマウスで訂正する機能もインタートレードが開発しました。特許は申請してなかったけど、デモンストレーションの会場では拍手喝采だった。いまでも覚えている。

西本:そんな感じでマネされてばかりいると収益源が減ってくる。上場をしていたこともあり業績と向き合わないわけにはいかない。そこで立ち上げたのがヘルスケア事業。その時はリーマンショックが起こって金融業界の凋落も視野を入れなければならなかった。企業の継続性を考えた時に、将来なくならない事業、つまりは衣食住に関わる事業への進出は必要だと考え、新たな一歩を踏み出したのです。現在は金融ソリューション事業に加え、企業の経営や業務をサポートする「ビジネスソリューション事業」と「ヘルスケア事業」の3つの事業で構成されています。

イノベーションとは捨てること
インタートレードが目指す
未来に必要なひと

西本:今までとこれからの一番の違いは、すべてのものが重なる時代になるということ。例えばこれまで銀行や証券会社などは自社の領域のみで独立して業務を行ってきました。しかし、今後はブロックチェーンの普及などにより各企業が持っているデータは共有化され、銀行や証券会社という垣根がなくなっていきます。これは金融業界だけの話ではない。身近な話で言えば、Amazonやメルカリなどの非金融業界が始めているPay事業もその一端。いろんな企業が業種を超えて金融企業と組み、お互いのサービスを認め合いながら協業し、サービスを創っていく。すでに新しい時代に突入しているのです。

尾﨑:つまりこれからはインタートレードと金融機関だけで何かをするのではなく、そこに様々な業種の企業が加わりボーダーレスなサービスをつくっていくことになる。そのサービスプラットフォームの土台、インターフェースをつくるのがインタートレードとなるでしょう。

西本:先ほど出たブロックチェーンに絡めて目指す未来の話をすると、インタートレードが目指しているのは本当の意味の王道WEB3.0。5年先や10年先、そして海外との競争を考えた時、ブロックチェーンとの融合は必要不可欠であって、ブロックチェーンと本質的に向き合い、その特性をサービスに組み込んでいくことが重要。そのために法律や税制など日本政府とも調整しながら、動向を見極めつつ事業を進めていきたいと考えている。

尾﨑:現時点での法律や税制の壁は高く、今すぐにとは行かないけれども、そのビジョンに一歩一歩近づいているという自負はあるよね。

西本:ブロックチェーンにより業界の垣根を超えて事業が融合するという新しい時代。今まさに金融の世界は180°変わろうとしている。ある意味インタートレードの第二創業期とも言えるのではないかな。新しい時代に立ち回るためにはリスクをとってトライしなければならない。イノベーションとは捨てること。今までの知識・経験をまっさらにして、新しいことに挑戦した先にこれからのインタートレードはあると思う。
だからこそ社員のみなさんには、ベンチャー精神を忘れないでほしいと思っている。これは私が常に大切にしていること。楽をしようとして逃げるより苦労して挑戦したほうがいい。そこにしか個人の進化、社会の進化はないと思う。創業の時、尾﨑を誘った理由はそこにあった。難関部署への異動もしかり、尾﨑は前の会社で常に新しいことにチャレンジしていた。

尾﨑:私が大切にしていることは昔から変わらない。それは「活」という言葉。好きな仕事をしていい給料をもらえていたとしても、会社に行くのがイヤでイヤで仕方ないというのであれば意味がない。仕事をしている時間は人生でものすごくウェイトを占めている。仕事で困難があっても、活き活きと仕事ができる環境をつくっていかないといけない。
次のリーダーはどうしようと二人で話すことが多くなってきたけど、西本が言ったことと私が言ったこと、その両方が該当する人物に未来を託したいよね。活き活きはしているけれども仲良しこよしだけの会社だと収益は上がらない。積極的にチャレンジするけれど人間関係がギスギスしていたら組織として成り立たない。

西本:たこ焼き屋で例えるなら、たこ焼きをつくるのが楽しくてひたすら焼くことだけを考えている人でなく、楽しみながらもどうやって美味しく焼けるかを考えて工夫・挑戦をしている人であってほしい。

尾﨑:たこ焼き屋で例えるとは思わなかった(笑)。「ベンチャー精神」と「活」、このふたつをあわせ持った人物にこれからのインタートレードを牽引していってもらいたいと切に願うね。

Profile

西本 一也(にしもと かずや) 
1964年生まれ

株式会社インタートレード 代表取締役社長

  • 1999年  1月当社設立とともに代表取締役社長就任
  • 2003年  3月当社取締役就任
  • 2018年10月当社代表取締役社長就任(現任)
  • 2018年11月株式会社デジタルアセットマーケッツ代表取締役就任(現任)

尾﨑 孝博(おざき たかひろ)
1965年生まれ

株式会社インタートレード 取締役

  • 1999年  1月当社設立とともに取締役副社長就任
  • 2005年  6月インタートレード投資顧問株式会社代表取締役 社長就任
  • 2009年12月当社代表取締役社長就任
  • 2017年11月一般財団法人ホワイトロック財団 理事就任 (現任)
  • 2018年10月当社取締役就任(現任)
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