インタートレードは金融機関向けへのシステム構築を目的として証券会社出身者により設立されたソフトウエアハウスです。
金融ソリューション事業の歴史はインタートレードの設立年でもある1999年に遡ります。
1999年、日本版金融ビックバンという、国を挙げた金融規制緩和の最中に証券取引所は立会場を閉場し、手サインを用いた「場立ち」による商いは幕を閉じました。株式注文はコンピュータ上で展開され、電子トレーディングへの注目が高まるなかで金融ソリューション事業をスタートしています。
当時、電子トレーディングの技術は発展途上で、金融機関の株式フロント業務に特化したベンダーも限られるなか、操作性が高く、機能的なフロントシステムに特化し、これをパッケージシステムとして安価に構築することで、多くの証券会社エクイティ部門へサービス提供して参りました。
現在では、50社以上のプロユーザーに当社サービスをご利用頂き、最盛期には国内全体の10%もの流動性が当社システムを経由して執行されてきました。
そうして電子的トレーディングが国内で本格化してから17年。
当社金融ソリューション事業も共に成長を続けてまいりました。
国内における電子的トレーディング普及の一端を担ったという自負があります。システムをただ構築するのではなく、Made in Japan の誇りを持ってこそ可能なユーザーフレンドリー、かつ柔軟な運用・保守・エンハンスサポートも高くご評価頂いてまいりました。
そしてオリンピックイヤーである2020年を間近に控えた現代。
金融商品取引におけるシステムの役割は益々大きなものとなり、執行スタイルも複雑化を極めつつあります。技術的な革新は留まる事を知らず、国内/海外といった物理的要因、取引所内/外といったVenue性質、或いは株式や外国為替証拠金取引といったアセットクラス間の境界はボーダレスになりつつあります。
未来に向けて。
わたしたちは、そんな時代だからこそ金融とは何か?トレーディングとは何か?という原点に立ち返りたいと考えています。どの時代にも共通した普遍的価値である「最良執行」というキーワードを考え抜き、その集大成であるインタートレード技術を「A・I・T」として具現化してまいります。
トレーディングビジネスのトータルソリューションサービサーとして、よりイノベーティブな展開へチャレンジしてまいります。
金融ソリューション事業本部のビジネス領域は、「金融商品取引に係るフロント/ミドルを中心としたシステム関連ソリューション」となります。その歴史は1999年の当社設立と共に歩みを始め、主にセルサイド向け株式トレーディングソリューションをメインに展開してきました。その後、ビジネス拡大プロセスを経て、2005年より私設取引所(PTS)向けソリューションを、2007年にはFXを対象としたソリューション構築、また大型受託案件への対応などにも着手しています。そうしたノウハウを蓄積し、今ではあらゆる金融事業者に対して、様々なビジネスを展開するに至りました。
その集大成として、2016年よりSpider構築プロジェクトがスタートしました。Spiderは金融ソリューション事業のビジネス領域を量的/質的に大きくパラダイムシフトさせる潜在力を秘めています。
MIOP構想とは、「マーケットに従事する各パートナー(マーケット運営会社、情報ベンダー、金融機関等)と先進的で付加価値の高いサービスを共同で展開し、ボーダーレスな金融商品取引が可能な次世代プラットフォームの下で、「株式」、「金利」、「為替」、「商品」等、多彩な金融商品のワンストップ取引の実現を目指す」ことを目的とする金融ソリューション事業の中期一大プロジェクトで、2010年末より推進させてきました。
その集大成として、1つのプラットフォームによるマーケットアクセサビリティを飛躍的に向上させたProspectが2015年にリリースされ、同年ファーストユーザ稼動が実現しました。
MIOP構想による成果物をベースとして、サービス付加価値の更なるドライバとして、2016年よりA・I・Tというキーワードを打ち出し、中長期的プロジェクトとしてチャレンジしています。